カルカソンヌが縞々?

先日、カルカソンヌに行っていました。

カルカソンヌは、歴史的には古代ローマ時代に遡る長い歴史を持った地です。中世には城壁のある丘の上の街となり、封建領主が村人と住んでいましたが、13世紀に十字軍に攻められ、フランス王国に統一されました。その後、スペインとの国境を見張る軍事拠点として、要塞設備が増築され現在の姿となった城塞都市です。19世紀に、政府の役人が廃墟と化しているのを残念がり、国に申し出て大々的な修復工事を施工しました。

細かく説明すれば、何冊にもなる歴史小説が書けそうな街なのですが(誰かに是非素晴らしい小説を書いてもらいたいものです)、簡単に現在のカルカソンヌを紹介するなら、江戸忍者村のフランス版と言った雰囲気です。夏は日帰りの観光客であふれ、細い石畳の路地は、土産物屋のおもちゃの盾や鋒、弓や甲冑で縁取られています。

そんなカルカソンヌですが、先日行ってみると、黄色の縞々になっていました。

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「え、ユネスコ世界遺産にそんなことしてよいの?」

と、一瞬唖然としましたが、実はこれ、ユネスコ世界遺産指定20周年記念のアーティストによる『期間限定インスタレーション作品』だそうです。

ペンキじゃないと知って安心してからは、「なかなか粋だな」と、思えるようになりました。

でも、よく考えると、ユネスコ世界遺産に指定されたのは1997年のこと。20周年には1年遅れているんじゃないかな、と、内心思ったのですが、そんなことを気にしないのも南フランスならではです。現在はまだ作成中で、2018年5月にインスタレーション完成するそうです。

はじめに

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フランスに住んで20年以上になります。

正確には、南フランスのオキシタニ地方に住んで、20年以上になります。

日本ではあまり知られていないパリ以外、観光名所や主要都市以外の普通の南フランスの生活を、このあたりで日本に住む方々にご紹介したくなりました。

あくまで、私の主観的な目線ですが、南フランスの面白い物事をこのブログでご紹介していきたいです。